PAと名乗る人とSRと名乗る人。

はい、前回からの続きで、今回はこだわりのお話です。

世間一般の人からしたら、どちらもコンサートで音を出している人、と思って間違いありません。

が、両者の意味は少し違っています。

それぞれの略称なんですが、

PA(ピーエー):Public Address(パブリック アドレス)
SR(エスアール):Sound Reinforcement(サウンド リインフォースメント)

というものの略です。

どうよ、ちょっと英語感高まってかっこよくなっただろ。でもちょっとむずかしくもなったな。

それぞれの意味も考えてみると先程書いていた意味が分かってくると思います。

PA→Public Addressは、

Public:公衆
Address:演説(Adrressには演説という意味があります)

SR→Sound Reinforcementは、

Sound:音
Reinforcement:補強、増強

別に馬鹿にしているわけではないんですが、日本語も書いておきましょう。
意外と使ったり聞いたりしたことのある言葉も説明しようとすると難しかったりするものです。

公衆:社会一般の人々→つまり多くの人達

これを合わせて、Public Addressは公衆(多くの人達)に演説を伝える、という意味の言葉になります。

元々は多くの人々に演説を伝えるための装置、システムなんです。

ここから歴史に関係してくるのですが、まぁそろそろ眠くなってくる人もいるでしょう。
でもちょっと面白くなってくるかも。

今まで歴史の教科書とかに載ってた事がこんな所で繋がってきたりします。

さて、多くの人々に演説を伝えるとは具体的になんだったのでしょうか。

僕はその時代を生きていないですが、一説には軍事目的と言われています。
ずーっと昔、ナチスドイツが勢力を大きくしたわけですが(僕は生きてないけど)それはヒトラーのカリスマ性とラジオやPAシステムを使用したプロパガンダによる影響が大きいと言われている、らしいです。

はいはい、プロパガンダ!なんかかっこいい響きだけど、ぶっちゃけよくわかんないよね。
こんな意味です。

「特定の思想・世論・意識・行動へ誘導する意図をもった行為のこと」

まぁつまり、PAをして、たくさんの人に自分の思想を浸透させて、うまいこと色んな情報を操ったという事らしい。

これは怖いことに思えるかもしれないけど、こうやって軍事目的で発展した技術はたくさんあるらしくて、それをちゃんと知っておく事は大事なんじゃないかなと思うので今回書いておきました。

そういった事から発展していき、音楽を多くの人に伝えよう、とした時に「これは元々の意味とは少し違うのでは?より音楽に特化した、特別な言い方を」ということで出てきたのがSR。

音を、より強化して、より良いものを、より素晴らしく。
という想いが乗っているのがこの言葉になるかもしれません。

だからきっとこれを名乗っている人は拘りがあるんじゃないかな、という最初の話になるわけです。

別にPAと言っている人だってやる気がないわけじゃないですよ。
色んな、どこにどういった意味を持たせるか、どういう配分で自分のテリトリーを作っていくかは人それぞれなので、どちらが良いということではないと思います。

ただ、同じように感じる物事にも、それぞれの人たちの想いが乗っているのかもしれないと思うと、少し見え方も変わってくるかなとこんなお話を書いてみました。

他にもいろいろあったりするけど、反応が良ければまた何かの機会で書いてみますね。

ではでは〜〜(この続きを書いた今日は野菜たっぷりパスタをたべました)

おしまい

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