リバーブのタイプについて

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リバーブのタイプ

前回はリバーブの基礎について書いてみましたが、今回はそれを踏まえてそれぞれの特性を解説していきたいと思います。

リバーブにはタイプ(種類)がいくつもあり、それぞれ音のニュアンスが違います。

前回の記事に「お風呂」な感じと「寝室」な感じと書きましたが、その様に場所の雰囲気を出したりするのにも応用が効きますので参考にしてみてください。

それではいってみましょう〜!

リバーブのタイプ

<ホール>
その名の通りホールをシミュレートしたものになります。
特徴としては、ホールでの自然な響きを加えてくれるので、クラシックホールで演奏する様な楽器には合いやすいです。弦、木管、金管楽器などは分かりやすい所ですね。
つまりは「生」の感じを出したい時に向いています。
あとは比較的音と音がなじみなやすいタイプになりますので、音が分離してしまっているな…という時にも向いていますね。
ホールの大きさ(広さ)感を「Large」「Mediam 」「Small」などで大まかに変更出来たりもします。
ホールタイプはかなり残響時間を長く出来る点がポイントです。

<ルーム>
ルームタイプは部屋鳴りをシミュレートしているものになります。
部屋鳴りはうまく操ると距離感をうまく演出してくれます。

どういう事かというと、例えば狭い部屋(とりあえず6畳くらいとしましょうか)で鳴っている物は1,2メートルもすれば部屋の端に音が届きますが、広い部屋(東京ドームなど)は100メートルでも足りなかったりするわけです。
これだけ距離の差があると音が何層にも分けられますから、距離感、奥行き感が出てくるわけです。

狭い部屋と大きい部屋の設定をうまく操れば音源の中の奥行き感をうまく調整出来ます。(こういったことはは何もルームだけではなく色んなタイプを混ぜて作っていきますが!)

<プレート>
プレートタイプは、有名どころではヴォーカルに使用する事が多く、馴染ませるというより、目立たせる感じです。
原理としては、実際に鉄板に音を反射させ、その音を取り込むので密度が高いです。
もちろんちゃんと自然な感じにも出来ますが、ホールなどと比較すると変わった感じがします。

※余談
実際に鉄板(これをプレートという)に反射させるものだから、、、鉄板が入っていて、、、本物はめちゃくちゃ重いです。

歌が入る時は主役になる事が多いですから、他のオケの音に負けないように目立たせてあげる必要があります。
ホールでは自然すぎてリバーブ感が物足りない時にはプレートを使用してみると良い演出が出来たりします。

スプリング
先程のプレートは鉄板でしたが、コチラはバネです。バネの入っているお布団に寝た事ある人、そしてそのお布団に何かモヤモヤしたのか鬱憤晴らしに叫んだ事のある人、声が反射してホワワワン!ってなったりするんですけど…ま、いないしあんまり気付かないわな。

バネに音をぶつけるとホワワワンっ!てなったりするんです。
さっきの鉄板はストレートに返って来ますが、バネはくねくねしてるのでそんな感じになるんですね。(たぶん)
この音はかなり特殊です。自然な雰囲気を出すよりも、何か特殊なサウンドを演出する為に使う事が多いですね。

例えばギターアンプにはこのスプリングリバーブが付いている物もあります。
プレートリバーブよりもバネな分、コンパクトに出来たので、こういった所にも出現したのです。
この独特な雰囲気は覚えておくと、その時代感や、ジャンル感を出す事が出来ます。

デジタル(プラグイン)
デジタルと書くと、かなり前からデジタル要素は入っているので、ここではパソコンで使用するプラグインの事とします。
プラグインとは、DAWで使用する音源やエフェクターの事を指します。
このプラグインのエフェクターについてはまた別途書きましょう。

アルゴリズムリバーブコンボリューションリバーブとか言い始めると名前が何やら難しいのでなんか嫌になっちゃうもんね、けっ!

まとめ

とりあえず今回は種類について書いてみました。それぞれの種類と、その雰囲気、大雑把な方向性を理解してとくと「選択」してリバーブを使えるようになりますから、「狙って」サウンドメイクしていきやすくなります。

そこを頭に通過させてからパラメーターについては別の記事にしますから、そちらも合わせて読んで見てくださいね。

あー、書いてたらお腹すいたな…夜食作ろっと。(って書いて寝落ちて朝になってました、おはようございます)

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